積立投資におけるリスク許容度を確認
これから積立投資を長期にわたって行っていくわけですが、損失が出た場合、どれくらいの損失なら我慢できるかというリスク許容度を確認する必要があります。
まずは積立投資をする銘柄に対してどれくらいのリターン(期待値)とリスクがあるのかを把握しなくてはなりません。
例えば、今回積立投資をするeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を例に考えてみます。
リターン(期待値)とリスクは、ファンドの海アセットアロケーション分析を使えば簡単に出すことができます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に100万円を積立投資した場合の分析結果は以下の通りです。
リターン(期待値)が5.46%、リスクが19.49%となりました。
リターンとリスクの関係は、よく正規分布図を使って説明されることが多いようです。
上の正規分布図は、以下の確立(%)を表しています。
1.リターン ± σ(標準偏差=リスク)に収まる確率が68%
2.リターン ± 2σ(標準偏差=リスク)に収まる確率が95%
3.リターン ± 3σ(標準偏差=リスク)に収まる確率が99.7%
2008年に起きた100年に1度といわれるリーマンショック級の下落は、3のリターン ± 3σ(標準偏差=リスク)を見なければなりません。
アセットアロケーション分析で出したリターン5.46%とリスク19.49%に当てはめてみると損失率の計算は以下のようになります。
損失率 = 5.46%(リターン)-3×19.49%(リスク)= -53%
実に53%もの損失を覚悟しなければならないということです。
100万円を積立投資した場合、リーマンショック級の下落が起こった場合は、最大53万円の損失となります。
積立投資は上昇相場であっても、下落相場であっても、こつこつと長期にわたって積立を実行していかなければなりません。
積立投資をしている間に、いざ大きな下落局面に遭遇したとしても、そこで慌てて損切りするのではなく、ある程度の損失額(リスク許容度)を把握していれば、慌てる必要はありません。
このリスク許容度を肝に銘じて、積立投資を行っていく予定です。
積立投資する銘柄を投資信託から選定
SBI証券に特定口座(源泉徴収あり)とつみたてNISA口座の開設は終了しています。
いよいよ積立投資する銘柄を選定するわけですが、今回はつみたてNISA枠を使って積み立てする予定です。
つみたてNISA枠は年間40万まで積み立てすることができて、今後20年間出た利益に対して非課税となる優遇制度です。
SBI証券でつみたてNISA枠で積み立てできる投資信託は現在192本あります。
投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドがありますが、今回は手数料が安いインデックスファンドから選んでいきたいと思います。
実は積立投資をしたい銘柄はすでに決まっておりまして、以下の2銘柄に積み立てをしていきます。
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はこれ1本で日本を含む先進国と新興国の株式市場に分散して投資することができます。
出典:三菱UFJ国際投信の目論見書より
また、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は株式と債券、リートの8資産に均等に分散投資することができます。
出典:三菱UFJ国際投信の目論見書より
投資の基本は、「積立」、「分散」、「長期」ですのでまずは基本に徹していきたいと思います。
SBI証券でつみたてNISA口座を開設
積立投資を始めるにあたって、まずは証券会社に口座を開設しなければなりません。
口座は特定口座(源泉徴収あり)のほかにつみたてNISA口座を開設する予定です。
口座を特定口座(源泉徴収あり)にしたのは申告を楽にするためです。(証券会社が代わりに申告してくれます。)
また、NISA口座は現行では一般NISAかつみたてNISAのどちらか1つしか選択できないため、積立投資に適しているつみたてNISAの口座を開設することにしました。
さて、おすすめの証券会社ですが、いろいろとネットで調べてみると、SBI証券か楽天証券の2択のようです。
楽天証券は以前個別株式投資をやっていた時に開設しておりましたが、今回は特定口座のほかにつみたてNISAの口座を開設したかったので、心機一転SBI証券に口座を開設することにしました。
というのも、もともと私は楽天経済圏の人間なんですが、現在楽天グループの経営に多少なりとも心配なところがありましたので、楽天証券を敬遠したというところです。
ということで、さっそくSBI証券に特定口座(源泉徴収あり)とつみたてNISA口座の開設申し込みをしました。
特定口座のほうは1週間くらいで開設できたのですが、つみたてNISA口座のほうは1口座しか開設できないという決まりらしく、税務署に申告する必要があったため、さらに2週間かかりましたが無事開設することができました。
いよいよ、積立投資をする準備ができたわけですが、その前に積立投資をする銘柄を選定したり、どれだけの損失を我慢できるかというリスク許容度も確認しておきたいと思います。
積立投資を始めるきっかけは世界的なインフレ
積立投資を始めるきっかけになったのはやはり世界的なインフレです。
今まで投資経験がなかったわけではないのですが、改めて投資の必要性を感じています。
というのも世界的なインフレと円安によって物価が高騰することによって、どんどん円の価値が下がってきています。
このまま銀行に預金しておいても、利息はほとんどつかないし、円の価値は下がる一方ですので、少しでもお金に働いてもらうと思って積立投資をしようと思った次第です。
幸いなことに、政府の方もタンス預金を引き出すために、NISAなどの非課税優遇制度を打ち出してきています。
この非課税優遇制度であるNISAを活用して、今後積立投資を実践していきたいと思います。
投資の方法については、積立投資以外にもいろいろな方法がありますが、たくさんの投資本を読む中で積立投資が一番堅実な方法であると考えています。